突然の不当逮捕、人差し指に全治2日、救援会デモ(大成功!)、相次ぐ家宅捜査など激動の救援活動も明日で一区切り。ついに明日でA君は勾留満期を迎える。

しかし、絶対に忘れてはいけないことがある。
今回の弾圧の不当性だ。

私たちは、この点を徹底的に批判すると共に、力関係を変えなければならないと思っている。
本日、弾圧に加担した関係各所に抗議文を提出した。以下がその内容である。ぜひご一読頂き、今後とも1人でも多くの方と共に連帯し、共にこの社会を変えていきたい。私たちは明日、どのような判断が下されようともA君が釈放され、日常が回復される日まで断固として闘い続ける次第である。

2014年7月22日

抗議文

東京地方検察庁公安部 金山陽一殿
同          高宮英輔殿
警視庁公安部部長   永井達也殿
同公安一課      星隆夫殿
同公安一課      久保田隆殿
戸塚警察署署長    村中孝雄殿
同警備課       佐藤和弘殿

7.6早稲田カウンター学生弾圧救援会
弁護人 酒田芳人・吉田哲也

7月6日、「第二回 朝鮮カルト組織犯罪撲滅デモIN高田馬場~早稲田」というレイシズムデモにカウンター側として参加していた学生(以下、A君)がデモ参加者に対する暴行容疑で不当逮捕されました(のち傷害容疑に切り替え)。A君は今なお勾留され、また周辺では逮捕以降、本件と関連性が極めて低い家宅捜査が頻発しております。救援会・弁護人一同は逮捕・長期勾留・家宅捜査に対し強い抗議の意を表明し、以下を要求します。

1、A君の早期釈放及び謝罪
 A君は現在傷害容疑によって逮捕・長期勾留を強いられていますが、実際、そのような「犯行」に及んではいません。7月6日の逮捕当日、A君は、「朝鮮カルトを日本から叩き出せー!」「朝鮮人と反日左翼、創価学会を許さないぞー!」などと呼号するレイシスト集団に対して、「差別はやめろ」「生きる権利に国境はない」と非暴力で抗議していたところを、出張っていた公安警察に、デモ参加者への暴行容疑で不当逮捕されました。
しかしながら、被害者のレイシスト男性が主張する、「右手人差し指に全治2日の打撲傷」なる被害内容そのものが、そもそも事実無根であり、カウンター側の人間を陥れるための言いがかりに過ぎません。レイシスト男性は事件直後からのうのうと、被害にあったという「指」で、ツイッターや長文のブログを更新し続けています。このようなレイシストが騙る「被害」に便乗し、A君を逮捕・長期勾留し続ける公安当局の態度からは、レイシズムデモに対して近年活発化するカウンター行動を牽制したいという意図が透けて見えます。
私たちは、本件における不当極まりない逮捕・長期勾留に対して抗議するとともに、一日も早いA君の釈放と、A君に対する心からの謝罪を要求します。

2 、関係各所に対する家宅捜査で強奪した押収品の返還と謝罪
A君逮捕以降、彼の自宅、彼の友人宅2件、共同運営実験スペースりべるたんの計4件が公安警察によって家宅捜索されています。本件は現行犯逮捕の傷害事件であり、これらの家宅捜索で、本件の証拠ないし関連資料を発見できる可能性は限りなく低いのではないかと思います。事実、佐藤和弘・久保田隆両警部らが家宅捜索で強奪した押収品の大半は、本件との関連性が到底理解し難いものでした。一連の家宅捜査は、彼の親子関係や友人関係の破壊、そして社会運動の鎮圧という別の目的の下、挙行されたものではないかと疑わざるを得ません。
東京地検公安部・警視庁公安部・戸塚警察署警備課の皆さまにおかれましては、行政機関としての責務を全うするため、家宅捜査において強奪した物品の速やかな返還と、誠意ある謝罪を強く求めます。

以上

東京地方検察庁公安部 金山陽一殿
同          高宮英輔殿
〒100-8929
東京都千代田区霞ヶ関1丁目1番1号

警視庁公安部部長   永井達也殿
同公安一課      星隆夫殿
同公安一課      久保田隆殿
〒100-8929
東京都千代田区霞ヶ関2丁目2番1号

戸塚警察署署長    村中孝雄殿
同警備課       佐藤和弘殿
〒169-0051
東京都新宿区西早稲田3丁目30番13号

7.6早稲田カウンター学生弾圧救援会
東京都豊島区東池袋5-27-13
共同運営実験スペース りべるたん