東洋大学の学生そしてシンポジウムに来ようか考えている皆様、こんにちは共同運営実験スペースりべるたんの代表を務めさせて頂いている菅谷です。
【りべるたんとは】
さて、今回はシェアハウス大会議とのことですが、私たちが運営しているりべるたんついて知らない人も多いと思いますので、始めに簡単に説明させて頂きます。
りべるたんとは、東池袋5丁目にある戸建て物件のことを指します。現在、多分7名くらいの人がそこで生活しています(僕も住んでいるのですが、最近は人の出入りが多く把握することを一定諦めています)。
人が生活をしていることからりべるたんをシェアハウスと分類することは可能だと思いますが、恐らくりべるたんがりべるたんとして存在している本質は別のところにあります。
りべるたんの理念のひとつに「異文化交流」というものがあります。
社会において異端・過激とされている活動をしている人たち、また社会において険悪であったり関係を持たないようにしている人や組織でも、せめてりべるたんという取り組み内では対話をしよう、交流をしよう、関係を持とう、というのが「異文化交流」の中身になるかと思います。もちろん至ってまともな常識人の方もりべるたん内にはいますが、理念の下に社会の様々な危険分子が集っている事は、りべるたんの大きな特徴の一つです。
「りべるたんの理念は異文化交流である」、こう書くのは簡単ですが実際に理念を行動に移してみると非常に多くの困難があります。
まず内部での人間関係の対立が後を断ちません。日々誰かと誰かは対立したりケンカしていて、てんやわんやです。りべるたんの運営者が一堂に会したことはこれまで一度もなく、何かひとつのことを全体で取り組んだことも一度もありませんし、これからもそんな日は多分訪れないと思います。僕個人としてはそれでいいと考えています。
内部はてんやわんやな上に、ネットには「りべるたんは極左の集まりだ、極右の集まりだ、いやムスリム過激派のアジトだ」など、一定事実であったりすることを書かれ放題です。
内部はてんやわんや、ネットでは書かれ放題、さらにさらにこれだけでなく、りべるたんはその特性上からか2年の歴史の中で2度の逮捕・家宅捜査を公安警察によって敢行されています。
【シェアハウス大会議に向けて】
話がかなり「シェアハウス大会議」的な方向からエキセントリックに外れてしまった気もしますが、シェアハウスというものを捉える時に私たちの立ち居地と社会の状況は決して無関係ではないと僕は思います(と、書くとちょっと胡散臭くなりますがそう思います)。
なぜシェアハウスが流行しているのかというと、一人で部屋を賃貸するお金がない・人との縁が希薄等の理由があるかと思います。これらはどこから生み出されているかを考えたときに、高騰する学費・不安定な雇用等々の多大な社会的な背景の影響は確実に視野に入ります。
このことはシェアハウスに住めば確かに限定された空間において部分的・短期的には解決できるかもしれません。
でも、5年後10年後はどうするのか、家庭を持ったら、そのシェアハウスがなくなったら……、経済的貧困を多くの人が強いられる中でこの暗闇から抜け出す事はまだ出来ていません。
りべるたんは、恐らくはこのような社会の問題に対する意識と、問題に向き合う回路が他のシェアハウスよりも豊富なのだと思います。ゆるふわなものからゴリゴリなものまでを内包し、その結果として年に一度の家宅捜査が恒例行事となっています。
何となく家賃を安く抑え、何となく家に帰れば人がいて温かみがある、このことを何となく享受しているだけでは、暗闇の中で焚き火をしている状態をあまり変わりはないと思います。いずれは、火が消えてまた暗闇の中に戻されます。
シェアハウス大会議では、シェアハウスという住まい方を一つの機軸として、これからどのように生きていけるのか、どんな可能性があるのかを話せればよいなと思います。
シェアハウスに住んでいる方、住んでいない方、この先の将来が不安な方、たくさんの方にお集まり頂き、共に明るい未来を築くための一歩となればと思います。「シェアハウス大会議」、菅谷も頑張りますのでどうぞよろしくです(*^o^*)
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シェアハウス大会議~シェアハウスの現在と未来~
日にち:11月2日(日)
時間:16時半会場、17時開始
場所:東洋大学白山キャンパス5103教室
入場料:500円
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