私たちは、本稿をもって自主学生寮オストロイテ(公式フェイスブックでは荻窪学生寮オストロイテとも,以下オストロイテ)の詐欺的ともいうべき運営手法について問題提起するものです。

オストロイテとは

オストロイテとは小竹向原(〒174-0074 東京都板橋区東新町2丁目39-2)に所在し 『「自主学生寮」として、学生による自治運営を試みるシェアハウス 』と称し活動を行うシェアハウスです。
https://twitter.com/Ost_Leute

設立の経緯

オストロイテはりべるたんの支部的存在として設立されました。設立の経緯は関係記録から以下のとおりです。

  1. 2015年1月ごろ りべるたんの別館であった「コペルニクス」が貸主都合により消滅、代替となる物件を借り入れることとし、カンパを募る
  2. 結果、2015年3月、初期費用及び運営費用を工面し「学生寮」を開設
  3. 以降、学生寮はりべるたんの一部として運営され、月例の運営者会議においてもその運営状況が審議される。
  4. 2016年10月23日、りべるたん学生班の井田氏から学生寮拡大提起が提案される。アクティオネットワークの助成金事業にりべるたん「学生寮の建設」として応募し、同年12月、20万円のアクティオ助成金をりべるたんは受給する。
  5. この中でオストロイテの実質的運営者のY氏は「オストロイテはりべるたんの一部門であること」、「オストロイテはりべるたんの出捐によって成立したこと」、「オストロイテの構成員はりべるたんの運営者であること」を改めて確認し表明 (2016/10/26 1:12)(*1)。
  6. この助成金を原資として2017年2月に荻窪に「荻窪自主学生寮オストロイテ」を開設する。
  7. 2018年12月ごろ板橋区の小竹向原(板橋区東新町2丁目39-2)に移転。
  8. 現在に至る。

問題点

オストロイテの独立性の欺瞞について

オストロイテは上述したようにりべるたんのスペース拡大事業の一環として開始されたりべるたん内プロジェクトであり、その後も学生寮(または学生班)として扱われ、経済的な支援も受け、オストロイテ運営者本人らもりべるたんの一部であると自称して経済的な便益を享受してきました。この点から、創立以降りべるたんの一部であったことは疑いようのない事実です。

オストロイテにおいて、将来的なりべるたんからの独立が志向されていたのは事実です。しかし、2015年1月17日(土) 17:23に当時代表であった菅谷氏が表明したところによると

【将来的な独立】
金銭面・人員面において、安定した運営ができると学生寮が判断した場合はりべるたんに対して独立を提起することができる。


[kgr-libertin:1765] 学生寮との関係と吉田フレミング規約(案)
2015年1月17日(土) 17:23  菅谷圭祐

とされていましたが、本日に至るまでオストロイテ側から独立について提起された事実やそれが承認された事実もありません。

よって「オストロイテがりべるたんから独立性を持っていた」としても、その独立が未達成であり、いまだりべるたんの一部であるというのが真実です。

しかし、オストロイテ運営者らは開設以降ある時期からこのりべるたんの一部としての立場を放擲し、独立した団体であるかのように装い、りべるたんが解散したとしながら、一方でその一部であるはずのオストロイテの運営を継続しており、重大な矛盾を孕んでいます。

金銭処理について

先に述べた通り、オストロイテはりべるたんから、果ては外部団体の助成金事業の助成も受け開設されました。

しかし、これらはあくまで「りべるたん内学生寮プロジェクトである」という前提で行われたものです。当時オストロイテ運営者が作成した以下のアクティオ宛申請書案(*2)からも、りべるたんの内部事業として扱われていることは明白です。

もしも、オストロイテが最初から独立した団体であったと主張するなら、この助成金やりべるたんからの出捐は「オストロイテはりべるたん内学生寮プロジェクト」である虚偽の申し立てにより行われたものであり、単なる不誠実であるにとどまらず詐欺罪に該当します。

もしも「当初はりべるたんの一部であったがその後独立した」と主張するなら、そのような議論が行われたことはなく、金銭関係を清算した事実もありません。

以上のことから、自主や独立の名からは程遠く、不透明または詐欺的な運営を行っており、あえて立場をあいまいにしながら不労所得を得ているというほかありません。

結論と要求

オストロイテは、その名に反して、初期費用の捻出から運営に至るまで、自ら建設のため汗をかくのではなく、舌先だけで他人から金を引っ張り、不労所得をもって行っているとしか評価できず、社会運動や自主運営の看板を汚すものです。

また、結果としてオストロイテ運営者らはオストロイテという箱を、何らの正当な手続きによらず旧りべるたんから簒奪したことにもなります。

私たちは、これらの不正を看過できず、同じ運動体として、オストロイテに対して、以下のとおり求めます。

  1. 貴団体は我々りべるたんの一部であるので、「りべるたんが解散した」と主張するのであれば、貴団体も清算の上解散し、残余財産をりべるたんの各運営者に配当してください。
  2. 「りべるたんの一部である」という建前と「自主運営」という看板を巧妙に使い分け、カンパや助成金、りべるたん本体からの金銭などを不当に得続け、自らの努力ではなく他人からの搾取収奪によりオストロイテを成立・運営してきたことについて自己批判してください。
  3. りべるたんの一部門としての責任、助成金受給団体及びカンパ受領者の義務として、会計帳簿をすべて公開してください。

2020年4月19日

共同運営実験スペース りべるたん(総括検証委員会)